peace of mind
先日、市川の東山魁夷記念館に行ってきた。
東山魁夷の青の風景。見ていると心の中の余計なものを無くしてくれる。
名前は知らなくても絵を見ればご存じの方も多いと思う。
随分前になるが、「白馬のいる風景」の「緑響く」というこの作品をどうしても見たくて、展示期間に急に思い立って長野に行った。
長野オリンピックも観に行ったが、信州と会津は私のお気に入りの地。
何度か新幹線に飛び乗って会津へ旅をしている。最後に飛び乗ったのは、散っていく東京の桜を見たときのこと。今年は満開の桜を見なかったなぁ~と、次の日の朝桜前線を追いかけて会津若松の鶴ヶ城に行った。鶴ヶ城は1000本の桜が満開を迎えていた。
予定のない旅なので、飽きるまで桜を見ていた。
私は会津藩、新選組、白虎隊の幕末の会津の歴史が好きなので、鶴ヶ城には思い入れがある。
さて、その日も長野新幹線に乗り、そのまま長野市信濃美術館の東山魁夷館に向かった。これが「緑響く」我が家でもこの複製画を見ている。
白馬のいる風景の前で長い時間を過ごしたあと、善光寺へ行った。
善光寺の内陣を参拝。
今でも忘れない。あの案内人のおばさんと語った会話。
内々陣の奥にお戒壇巡りという場所がある。階段を降りて真っ暗な回路を巡り「極楽の錠前」に触れてくるのだ。触れられない人もいるらしい。
階段までは明るいのに降りた途端、真っ暗闇、まったく何も見えない。
壁を頼りに伝うようにしないと前へ進めない。手探りで「極楽の錠前」に触れた。そしてまた暗闇を壁伝いに歩く。そんな中を歩いているとなんとも言えない気分になる。
お戒壇巡りを終えて階段を上り、案内の方と目が合ったので
「本当に闇なんですね」
「そうでしょう。その中であなたは1人ですたすたと歩けましたか?」
「いいえ、壁に頼らないと歩けませんでした」
「そうですね。きっと人生もそうです。人は何かに頼らないと生きていけないということを気づかせる意味もあったのかもしれないですね」
そのあと、お蕎麦屋さんへ入った。善光寺の参道から裏道へ入った記憶がある。昔からあるような佇まいで店内の雰囲気も木のぬくもりで、おいしいお蕎麦をいただいた。その後「珈琲召し上がりますか」と言われて驚いた。お蕎麦屋で珈琲!!
記憶を呼び起こすことができず、二度と行けないお蕎麦屋さん。ほんっと記憶力ない!
昨年の善光寺の御開帳にはどうしても行きたかった。
7年に一度だから、次の御開帳は必ず!絶対!何が何でも新幹線に飛び乗る!
あと6年!
I do what I want to do...
雅楽師 東儀秀樹 近代日本絵画では平山か東山かと比較される。 東山派としてはこのYOUTUBEの画像が平山郁夫さんってところが気になりますが、これしかなかった。