運動会のご報告
時間が経ち、やっと運動会のご報告ができます。
生涯家族みんなが忘れられない運動会となりました。
前日、9月23日金曜日、仕事場に病院から父の様態が急変したので病院にいたほうがよいという連絡が来た。ここから48時間が山場だと言われた。父は胆管ガンで8月に突然余命2か月の告知をされ入院していた。
その日は夜まで病院で付き添っていた。山場と言われていたが、どうしても子供の運動会を見てあげたいと思っていたので、母に病室に泊まってもらい引き上げた。
当日、9月24日土曜日、あいにくの雨のため、運動会は翌日25日に延期と登校前に連絡がきた。
まもなく、父の意識が弱くなってきたのですぐ病院に来るように言われ、家族全員で向かった。
そして、その日の夜、家族が看取る中で、父は息を引き取った。
翌朝、雲の合間から青い空がのぞいていた。
昨晩からほとんど寝ずに迎えた朝だったが、運動会のためにまたお弁当を作った。
最高の運動会だった。初めての運動会だった1年生の次男は、すべてにとても一生懸命だった。
友達の赤組応援団長は、私たちのこの数日の状況を知り、一緒に涙を流してくれ、応援の掛け声とともに息子にエールを送ってくれた。
大声で白組応援団長を務めた息子の立派な姿が、とても輝いて頼もしく見えた。
6年生の長男にとって最後の運動会は、とても思い出深いものになったと思う。
大人になったら、小学生時代の思い出を懐かしく楽しそうに友人と語ってくれるかな。
いつもなら運動会の夜は、父も母も一緒にみんなで夕飯を食べに出かける。
この日は、みんなで実家に帰る準備をして、亡くなったばかりの父に会いに行きみんなで録画したビデオを流しながら報告をした。
今でも思う。
父は、雨で運動会が中止になったから、みんなが一緒にいれたあの日を選んだ。
娘はあなたを超えることはできないけれど、あなたが教えてくれたことはしっかり子供に伝えていきます。
ありがとう。
父が教えてくれた洋楽の中から サイモンとガーファンクル「明日に架ける橋」をあえて選びました。
Simon & Garfunkel - Bridge over troubled water (with lyrics)