放っておけばいいのに、おせっかい
久しぶりにある職場に行った。
業務が変わってたり、オフィスの配置が変わってたりで、しばらく浦島太郎状態だった。
ついでに二人従業員が辞めていた。
さらに数ヶ月前にやりあった、組織上私の上司も群馬の事業所に異動になっていた。
いまに始まったことではないのでもう驚きもしないけど。
組織上というのは、業界での経験の違いから、彼とは微妙な関係なのである。
この職場は離職率がとても高く、ラインで働いているスタッフのモチベーションはかなり低い。
タイトルもらって威張っているプライドだけは高い中堅社員が箇所箇所に居座っているから、環境が変わらない。
そんな中改革を狙ってか、マネージャーという肩書きで新しい社員を入れるけど、結局飲み込まれてしまうのか、革命を起こす勇気がないのか職場環境はまったく変わらない。
ラインで頑張っている社員は、当然救われない。
群馬に異動になった上司には良からぬ噂があった。
勤務時間中に、忙しいのにデスクで携帯ゲームをやっていたとか休憩時間が多いとか、好きな時に出勤して、好きな時に帰る、部下の教育なんて
ほとんどしないのに、失敗したときだけ怒鳴るなど。
私は噂話が好きではないので、この上司を観察して自分の目で確かめることにした。実態は噂以上であった。
今回のこの「物申したい」一件は、さらに上の上の上司が知っていて、直接話し合いなさいと言われていた。ここで私のおせっかいが始まる。
毎日来る職場じゃないんだから、放っておけばよいのに、どうにかしたかった。愚痴ばかり聞くのも、目の前で泣かれるのもイヤだった。
この上司の部下たちは本当に素直で好きだったから。この思い以外何もなかった。
決戦が訪れたのは、この上司が予定の出勤時間に現れなかった日。
再度連絡が入りさらに遅く来ると。
その連絡を受けた部下は、
「そうやって自分は残業調整も業務も好きにやって、彼はいる意味がない」
部下にとってはそうだろうな。私は基本、嫌いな人を作らない。それだけでエネルギーを使うから。またどんな人にも私より優れているところが必ずある。
だから、私はこの上司を人として認めていただけに、なんとかみんながまとまってほしいと思った。
「話がある」と切り出し別室で話すことになった。
今日のような当日の出勤時間の変更は部下の信頼をなくす原因になること。
いろいろな噂で、ただでさえ信頼を失っていること。
みんな相当な残業をしているのに、上司自らが自分の調整をまず第一にすることはおかしい。
この職場の離職率についてetc...
もちろん声を張り上げて「毎日職場に来ないあなたに何がわかるんですかー!」と言われた。
「わかりますよ。従業員を観察して話しかけてケアしていれば。むしろなんでわからないんですか。」
「職場はチームワークです。あなたは現場の監督として、チーム作りをしていないから、部下は自分の立場や価値がわからない。
やっても無駄、言ってもどうせ聞いてくれないと思っている。」
「仕事に対する姿勢を改めて、信頼を取り戻し、部下たちにとって働きやすい環境をまず整える。そうしたら、みんな生き生きと
仕事をしてくれる、あなたの頼みも快く引き受けてくれる。仕事の効率も上がる。離職率も下がる。それがあなたの評価につながっていくことになぜ気が付かないんですか」と言ってみた。
かえってきた言葉は
「なぜ私のほうから信頼される努力をしなきゃいけないんですか。離職率ってそれはただ辞めて他に行くことは、私には関係ないでしょう」
「・・・。」
残念だった。非常に残念だったぁ。
でも、こういうおせっかい行為 やらないほうがいいのかな。
この職場に来るたびにいろいろ思うけど、
This is what I am. Just believe in myself.